転機のベネズエラ・ボリバル革命<2>

何が間違っていたのか

12月3日の敗北以来、チャベスと彼の支持者は何が間違っていたのか見つけようとしている。反対派にとって、なぜ勝てたのか理由は単純だった。反対派がカストロ流共産主義と見ている21世紀の社会主義をつくる大統領の試みをベネズエラ人たちが拒否したということだ。しかし、チャベス支持者にとって、答えはそれほど単純ではない。キューバ型国家社会主義は選択肢には入ってなかったのだ。

また、2006年にチャベスへ投票した人びとが一年後のいま、彼に反対票を投じたというほどでもなかった。それよりも、チャベス支持者が反対派支持者よりも遥かに高い割合で棄権した一方で、反対派がその支持者を改定に反対票を投じさせるのに有効であった。

改定案が失敗した理由は、主に四つありそうだ。キャンペーンの指導方法、長年の支持者たちの離脱、国の雰囲気、そして改定が作成された過程だ。当初、この過程が行なわれたのは完全に非公開のチャベスのアドバイザーらの中だけであった。そして、国民議会が提案を議論した時、議員らは外部からの意見を取り入れるために公の会議を開いたが、しかし、69箇条を2ヶ月半と、その経過は早急で、議論は実体のないものだった。

国民投票から1ヶ月前の11月2日に始動した改定賛成キャンペーンは、改定が何についてであるか人びとに教える時間がほとんどなかった。議論するには条文が多過ぎ、反対派は慈悲無きキャンペーンを張った。反対派は、改定が私有財産権を弱めると主張し、全ての私有財産は無差別に国家によって収用されると暗示した。現実には、通常の私有財産は影響を受けなかった。改定は、食糧危機の場合に食糧生産者を収容したり、土地改革で大土地所有の土地を再分配する国家命令を強化するのみであった。

反対派はまた、大統領が地方副大統領を任命できる提案に焦点を当て、これは公選された役職を通り越して、直接どこでも大統領が統治できるようにするものだと主張した。これもまた、副大統領に新しい権力を与えるものではない実際の提案とは全く関係のないものであった。反対派の広告とスポークスマンは、更に無法な言いがかりをつけた。国家は、親から子どもを取り上げ、社会主義のみが政治的信念になるというものだ。これらは恐怖をあおる戦術で効果的だった。人びとは全く信じなかったとしても、彼らを怖気させて投票所から遠ざけるには十分だった。

(つづく)

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