ベネズエラ再選制限: 個人崇拝と「賛成」の成功

ZSpace:ジョージ・ガブリエル
2009年2月17日

ベネズエラの再選制限撤廃に関する日曜日の国民投票の「賛成」キャンペーンの目覚しい勝利でもって、権威主義との繰り返しの非難とチャベス大統領の字個人崇拝の高まりを大量に聞くことになるだろう。しかし、結果の細部を見てみると、2008年の11月地方選挙のそれと比較して、特に「個人崇拝」との非難が根拠がないことが分かる。実際に、ベネズエラの選挙戦において人物よりも重要視されることを証明できる長期の思想的分断の定着を結果は示唆している。(注1)

英ガーディアン紙は、「今や憲法は強制ではない、選挙はベネズエラでの独裁政治から守るのに十分であろうか?」と既に疑問を呈している。再選制限の撤廃は、どういうわけか権威主義への重大な落ち込みとして位置づけられ、その一方で一部の特派員らにとって「Uh! Ah! チャベスはどこにも行かない」と単に繰り返し唱えることは、甲高い個人崇拝の十分な証拠である。

これは、ベネズエラでの論争は、しばしば一人の人物、ウーゴ・チャベス大統領についての論争であることを言う。これは、たくさんの同時進行する力の産物であり、中でも最も重要なのはプント・フィホ民主主義の経験に依拠する。

1958年から98年まで、ベネズエラの人びとは、石油資金に支えられた恩顧主義国家によって捧げられた合意による二大政党の権力の共有という「協定の民主主義」として知られるものの中で暮らした。この合意は、70年代のラテンアメリカ権威主義態勢のうねりを生き延びた一方、石油利益の下落と共に、中間層が緩やかに貧困へと没落したのを経験した。おれは、排除の風潮と既存の政党への不満へ向かい、民衆へ権力を取り戻すことを訴えるチャベス氏が台頭した。

ミッション(計画)の制定はとともに、より大きな社会経済への組み入れの実感は、憲法を通じた第五共和国の形成における市民参加の前進、地域住民評議会の創設、そして2004年の解職請求国民投票が平行して前方へ跳ね上がった。このベネズエラにおける排除された人びとの解放が、多くのベネズエラ左派の人びとの大統領に対する熱烈な政治的忠誠の主な理由である。

チャベス氏の雄弁なスタイルは、当然この原動力を活発化し、「チャベスは人民である」とはっきりとした叫びを彼は聞かされる。同様に、彼の大げさな個性により、ベネズエラの大集会の前で、彼は歌い、踊り、冗談を言う、そして国連で悪魔のにおいをかぎ、更に国内外での論争の渦中へ自身を連れて行くのである。

左派がチャベス氏に焦点を当てるように、反対派もそうする。反対派の大部分が持っている感情的強迫観念は、ベネズエラ生活のあらゆる分野で目に触れる。私のベネズエラのアパートの住人の一人は、定期的に彼女の部屋から私の部屋へ「チャベスは詐欺だ」と叫び、一方、最も反対色が強い政党である「正義第一」の党首、フリオ・アンドレ・ボルヘス氏は、選挙キャンペーンでの最後の演説をチャベス攻撃に使った。「大統領は、彼だけが国の平和を保障すると言って全てのベネズエラ人を脅そうとしている、しかし実際は、この10年間で我々が聞いたのは全て侮辱や脅し、争いの言葉だ。」

しかし、大統領に対する個人的忠誠を理解することは、ベネズエラでの軋轢の心理を理解する上で重要なところであり、日曜の結果は、「個人崇拝」を非難するものたちを立ち止まらせる。

チャベス大統領による政治の継続の可能性を直接決める国民投票において、「賛成」陣営は約66%の投票率で54.4%の得票で勝利した。もしチャベス氏が本当に扇動政治家なら、そしてもし大げさな個人崇拝が本当にあるなら、チャベスという人物に直接関係しない選挙とは大幅に異なる国民投票の結果と投票率が見込まれただろう。しかし、11月の地方選挙では投票率65%、そして国民投票と同じように一般投票は約10ポイント差で勝利した。二つの結果の劇的な類似性と全く異なった主題は、特に一人の人物というよりはむしろ、全体としての政府の計画に対する共通の基準、忠誠、あるいは反対を示唆している。

この個人崇拝仮説のテストの拡大は、2007年のベネズエラで最大、そして最も成功した政党であるベネズエラ統一社会主義党の創設と、2002-3年の石油ストと2002年のクーデター未遂の即座の崩壊により複雑になる。しかし、限られた材料は、考えるべきことを与え、ベネズエラの個人崇拝を非難するものたちを考え直させるだろう。

(注1)このような形式の分断は、成熟し、活発な民主主義の兆候として理論学者に広く受け入れられている。

ZCommunications の記事より翻訳


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