ホンジュラス報道と「再選」

事実上のミチェレッティ暫定政権は、夜間外出禁止令を7月3日まで行なうと発表し、国営テレビ局の放送を再開させた。

さて、日本の主だったメディアは、クーデターの原因をセラヤ大統領による国民投票の強行にあると報道しているが、本当にそうなのか?ベネズエラ系アメリカ人で弁護士のエバ・ゴリンジャー氏は、この問題についてブログの中で以下のように述べている。

大手国際メディアは、日曜日のクーデターの背景にある原因をセラヤ大統領による不確かな「再選」の試みとしていまだ報道している。しかし実際のところ、日曜日に予定されていた意見投票は、セラヤ氏いよる再選への賭けではなく、大統領選挙が行なわれる今年11月の選挙の投票用紙に、4つ目の争点追加の可能性を単純に考慮に入れたいというホンジュラス市民による80万筆以上の署名に支持されたホンジュラスの人びとへの拘束力のない調査であった。日曜日の投票で問われた設問は次のとおり。

「あなたは、2009年11月の総選挙において、新しい政治憲法を承認する制憲議会を開くかどうか決定する第4の投票用紙があるべきだたお思いますか?」

ご覧のとおり、ここには再選の試みについて一切触れられておらず、また実際制憲議会が開かれることさえも承認していない。単に、過半数のホンジュラス国民が来年、憲法の見直しと改定の可能性を許可することを望んでいるかどうかを判断するために国民へ質問を投げかけているだけである。どのような場合でも、投票結果に拘束力はないはずだった。

ここでとても重要な事実は、セラヤ大統領の任期は今年末まで切れ、そして現憲法の下では再選への出馬は許されていないということだ。もし11月選挙で第4の投票用紙が含まれ、制憲議会が召集されても、それは2010年までない。セラヤ大統領は、もはやホンジュラス大統領ではないであろうし、「再選」は不可能のはずだ。

メディアがこの問題をどれほど大きく捻じ曲げているか、驚きである。

ホンジュラスの特権階級権力が日曜日の投票の開催を望んでいなかった主な理由は、彼らが人びとの声が反映されることを望まなかったからだった。ホンジュラスの現行の1982年憲法は、女性や先住民の権利さえも認めていない。想像してみてください、もし人びとが声を上げたら、本当の変革が起こりうる、権力の均衡を変える可能性のある変革。権力の座にいるものは、権力の分割を望まず、変革への取り組みを叩くために手段を選ばないだろう。

(以下flickrよりホンジュラスの抗議デモの様子)





photos by hablaguate

この記事(写真除く)は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

Creative Commons License

広告

現在コメントは受け付けていません。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。