[ホンジュラス] ブラジル大使館への見えない攻撃

これは、ジャーナリストのアル・ジオダーノ氏のブログThe Field on the Narcosphere 9月25日付記事の要約である。

LARD-X

大使館に向けられたLARD-X

ホンジュラスのブラジル大使館を包囲する軍は、写真に見える機器を使って大使館内部のマヌエル・セラヤ大統領らを攻撃している。この機器は、アメリカン・テクノロジース・コーポレーション製のLARD-X遠隔操作長距離音響装置と呼ばれるもので、151デシベルまでの音量を出し、高周波数の痛みを伴う音を出す。これは、米海軍なども使用しているもので、外国大使館に対してこのような機器を使用することは明らかに国際法に違反し、国連平和維持軍が出動してもなんら不思議ではない。ちなみに人間が、85デシベル以上の音に一定時間さらされると聴力を失う。

正面から見たLARD-X

正面から見たLARD-X

LARD-X裏側

LARD-Xの裏側

電波妨害

また、ブラジル大使館内部にC-gurad LP 携帯電話電波妨害装置というものが取り付けられていた。これはその名の通り、5mから80mの範囲で携帯電話の電波を遮断するもので、写真のものは室内用のもの。この装置は、「対テロ電子戦」専門のネットライン社(イスラエル)が販売している。外国大使館の通信を妨害することは、ジュネーブ協定に違反するものである。先週月曜日には、ジャーナリストなどクーデター支持派も含め多くのメディアが大使館に入っており、この時に取り付けられたのではないかと思われる。

C-gurad LP 携帯電話電波妨害装置

C-gurad LP 携帯電話電波妨害装置

C-guradのシリアル番号

C-guradのシリアル番号

生物・化学兵器

セラヤ大統領は、25日、記者会見を行ない、大使館に滞在する2人が鼻や胃から出血しており、また大使館内の多くの人びとが頭痛、のどの痛み、鼻炎などの症状を訴えていると医師が証言した。セラヤ大統領自身ものどの痛みや腹痛があると会見で述べ、化学戦用の神経毒ガスが使われた可能性がある。もちろんこのような兵器の使用は、国際法で禁止されている。(ちなみに生物・化学兵器は、国連により大量破壊兵器に分類される。)

また、大使館からはっきりと見える近所に下の写真の装置が治安部隊によって設置されていた。これが何であるのか、そしてなぜ緑のビニール袋に覆われているのか不明だが、大使館側が発見するとすぐに撤去されたという。ここから何らかの化学物質またはガスが大使館へ向けて放出されていた可能性もある。

大使館近くで発見された謎の装置

大使館近くで発見された謎の装置

この日の午後、クーデター政府は、化学兵器の使用を否定し、国際赤十字と人権活動家のアンドレス・パボン氏に大使館へ入ることを許可した。医師団からの報告によると、これらの症状は何らかの[汚染」によって引き起こされたのは間違いないとしている。パボン氏は、謎の装置の写真を見て、これは加湿器で、このビニール袋の中に普通は水を入れるが、代わりに何らかの液体が入れられ、それが大使館内の汚染を引き起こした可能性があると述べた。しかし、それが、生物あるいは化学兵器だったかについては分かっていない。

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