[ホンジュラス]「合意」と最高裁

ホンジュラスクーデター
10月30日、アメリカの仲介で、マヌエル・セラヤ大統領とクーデター側のロベルト・ミチェレッティの間でセラヤ大統領を復職させる(権限の制限つき)「合意」が結ばれたという。しかし、ミチェレッティはこの「合意」には、ホンジュラスの国会と最高裁判所の承認が必要だと主張している。このことについて、ジャーナリストのアル・ジオダーノ氏(The Narco News Bulletin)は次のように述べている。

しかしセラヤ復職のための国会での投票には最高裁判所の承認が必要というミチェレッティの主張は、テグシガルパのブラジル大使館避難所からの内部情報によると、真っ赤な嘘である。「それはクーデター屋が作ったものだ、それは協定にない…。最高裁判所は、拘束力のない意見を国会に出す、しかし重要なのはこのすべてが時間を要するということだ、クーデター屋らが引き延ばしたい時間だ。」

また、ジオダーノ氏によると国会での投票はおそらくそれほど難しいものではなく、問題はむしろ裁判所にあるという。現在、11月29日の大統領選挙で現在リードしているのが、国民党のぺぺ・ロボである。国民党は、国会の128議席中55議席を保持しており、11月29日の「選挙」を国際社会に認めさせたいがため、セラヤ大統領の復帰は願ってもない機会である。62議席を占める与党自由党も、そのうち少なくとも22名の議員がセラヤ氏の復帰を望んでおり、あとの自由党議員もまた残り11名の少数政党議員も多数派に流れる公算だ。つまり、国会での承認になんら問題はない。

しかし、6月28日のクーデターを実行し、その後の軍と警察による弾圧、国民の基本的権利を無視したクーデター政権による布告も見逃してきた最高裁判所がどう動くかは不明だ。普通国民のよりどころとなる憲法も、ジオダーノ氏によると、現在のホンジュラスの1982年に制定された憲法はその中に矛盾を抱えており、相反する条項がたくさんあり、そのどれを選ぶかは最高裁次第だという。

ホンジュラスの2009年夏が示しているものは、民主主義は行政権力の行き過ぎについて心配するだけではない。この場合、主要なそして最も危険な民主主義の簒奪者であると証明した司法機関である。

そして、この「合意」の細部とその履行の仕方についてはっきりしないかぎり、最高裁判所も国会も承認しないだろう、とジオダーノ氏は述べている。

ジオダーノ氏の記事は、こちら

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