[ホンジュラス]オバマの信頼性

ホンジュラスでオバマ大統領の信頼性が危機に

2009年11月7日
マーク・ワイズブロット
記事元: The Guardian

先週金曜日、6月28日の軍事クーデターで権力を握ったホンジュラスの事実上の政権と、選挙で選ばれたマヌエル・セラヤ大統領の間で民主主義の復帰のための合意が達成された。

ヒラリー・クリントン米国務長官は、歴史的合意と自らが呼んだ宣言の中でこう述べた、「ラテンアメリカの国で他の事例は思いつきません…交渉と対話で危機を乗り越えたものを。」これが事実となることを願うばかりだ。

しかし、クーデター政権の指導者らがこれを支持する意志がないことを示した時、協定のインクは乾いたばかりであった。彼らの一部は、明らかに合意を単にもうひとつの遅延戦術として見ていた。彼らは、国会での協定承認を11月29日選挙後までの延期、あるいはセラヤの復帰に反対票を投じることさえ話し合っている。

ホンジュラス国会がセラヤの復帰を遅らせる、あるいは拒否すれば、協定の明白な趣旨に違反することになる。合意は以下のように記す、「国会が適用する決定は、社会が要求し、国が必要とする社会平和、政治的安定、民主的被統治性を達成する基礎を定める。」

これとその他の文言は、(国会での投票を遂行する力を持つ)交渉人らは、セラヤの復帰に合意したことを明確にしている。

更に、ここでの公正の遅れは、公正さの拒否である。法的に許可された選挙キャンペーンの期間の3分の2が、自由な選挙キャンペーンを不可能にさせた独裁状況の下で既に過ぎている。

オバマ政権自身、ホンジュラスでの民主主義の軍事的転覆についてどうするか割れている。従って、ホワイトハウスからの最初の声明は、クーデターの非難さえできなかった冒頭から曖昧な印象と動揺であった。

政権の中で、協定によりこれで手を洗い、クーデター指導者らを逃がすことができると考えるものは、二度考えるべきだった。オバマチームは、セラヤの復帰なしに11月29日選挙を米国は認めないとクーデター政府に伝えるよう、[西]半球の他の国々によって圧力をかけられたことによって自らを十分に辱めている。ちょうど数週間前、オバマ政権はこのもくてきのための決議の通過を米州機構(OAS)で阻止していた。

しかし、今や米国の信頼性は、ギリギリの線上にある。オバマチームは、この協定を仲介し、クーデター指導者らから誓約を取り付けた。もし彼らが逆戻りするなら、オバマ政権の言葉にこれ以上何の価値があるだろうか?米国には、クーデター政権に順守を強制する力があると誰もが知っている。凍結あるいは接収できる数十億ドルの資産が米国にある。クーデター政権には、国際的正当性がなく、行使されるかもしれない経済制裁のための国際条約の下で、米国に挑む状態ではない。

オバマ政権は、自由に使える有効な道具をけっして使わなかった。代わりに、何ヶ月も躊躇し、そしてやっとクーデター政府への支援のごく一部を削り一部のビザを無効にした。政権は、海外支援における更なる削減が必要となってくるために、軍事クーデターが起こったことを宣言することさえ拒否した。

最も明らかにしているのは、米国は独裁政権によって侵された大規模な人権違反への非難を拒否した。これには、警察による暴行、数千人の不法逮捕、独立系ラジオとテレビの閉鎖、市民権の停止、そしていくつかの政治的殺人さえも含まれる。この犯罪は、ホンジュラス内外の多くの主だった人権団体によって(そして多くの政府によって)非難されたが、オバマ政権はまったくの沈黙を続けた。

ごく最近のことに基づけば、クーデター指導者ら(そのうちの一人は、オバマへの人種差別の悪口を向けて後、外務相職から辞任させられた)は、安全に合意を無視できると思っているかもしれない。しかし、[西]半球の他の国々、そして(第1日目からクーデターに対して勇敢に抵抗している)ホンジュラスの人びとは、彼らを逃がさないだろう。セラヤが即時に復帰させられなければ、誰も11月選挙を認めないだろう。

火曜日夜、トマス・シャノン米国西半球担当国務次官補は、スペイン語版CNNに対してセラヤの復帰いかんにかかわらず、米国は11月選挙を認める予定であると語った。これは間違いなくブラジルを含め他の[西]半球諸国との衝突コースへ米国を向かわせることになるだろう。更に、交渉に近い外交官によれば、シャノンとヒラリー・クリントンは共に先週の協定がセラヤを大統領職に戻すことに保証を与えていた。

シャノンのCNNに対する声明は、米国政府がホンジュラスでのクーデターに対する立場を変化させたかどうか問うセラヤからクリントンへの書簡を促した。

オバマには今、選択肢がある。彼は、クーデター政権に協定を支持させることができるし、あるいは[西]半球そして世界中の政府の間で更に信頼性を失うこともできる。

原文URL: ZNet

マーク・ワイズブロット(Mark Weisbrot)・・・米国人経済学者。ワシントンDCにある革新系経済政策シンクタンク経済政策調査センター(Center for Economic and Policy Research) 共同理事。

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