[ハイチ]立ち上がるハイチの人びと

ジャーナリストで映像作家のケビン・ピナは、支援団体とともにハイチで救援活動を行なっている。以下は、ハイチからラジオ番組Flashpoints(2月3日放送分)にピナが伝えたものをまとめたものである。

  • 配給品クーポンを女性に限って配るようにしてかなり支援物資が被災者に行き渡るようになったが、まだまだ十分ではない。栄養不足や脱水症状が深刻で、そのせいで亡くなる乳幼児も出ている。地域社会の指導者たちは、自分の地域の実情を把握しており、彼らに配布を一任すれば支援物資配給の問題はすぐにでも解決するはずだが、世界食糧計画(WFP)といった国連機関はそれを拒否している。被災者の多くは、現在南アフリカに亡命しているジャン=ベルトラン・アリスティド元大統領の支持者で、ラヴァラの家族に属しており、国連や政府は、彼らが組織されるのを恐れている。(アリスティドは、地震発生直後からハイチへ戻る用意があると発表しているが、許可が下りず実現できていない。)
  • ラヴァラの家族は、地震後初めてポルトープランスでデモを行ない、プロヴァル大統領や、無料で配られるはずの配給物資を転売した市長局の汚職を非難し、アリスティドの帰還を要求した。
  • 現在、避難場所でははしかなどの感染症が流行っており、衛生状態の悪化が懸念される。一時的には、生活場所から少し離れた場所に穴を掘ってトイレにしているが、排泄物処理の問題を早急に手を打たなければならない。また、特に子どもの間で風邪が流行している。
  • 避難場所の近くの市場には食料があり、被災者に金を渡して食料や水を確保している。配給される物資よりも市場の方が多い。
  • 米軍は、今週になって動きが活発になっているが、警備が主な任務となっており、他の事はあまりやっていない。
  • ハイチの被災者たちは、典型的な難民のようにただ支援物資が来るのを待っているのではない。各避難場所では、被災者たち自らがリーダーを選んで組織して助け合っている。また、自分たちで新しく家を建て直している人びとも多くいる。しかし、ハイチの人びとと国連や国際援助団体との連携ができていないことが、救済活動にマイナスの影響を与えている。

Flashpointsは、他にもハイチで2週間の医療活動を終えて帰国したばかりのイバン・ライアン医師にインタビューを行なった。医師が語っていたいくつかのポイントをまとめてみた。

  • 治安の悪化がメディアによって伝えられたが、現地は至って平穏だった。暴力や、盗み、脅迫などもなかった。治安悪化は嘘であり、おそらくハイチの人びとに対する人種差別やハイチへの誤解から出てきたものであろう。このため救援物資の配給に大きな影響を与えた。
  • 米軍は、当初非常に協力的で、病院近くの交通整理や負傷者の運搬を助けてくれた。しかし、彼らは負傷者が誰であるのかパスポートや書類で入国管理を行ない、治療や救援のコストを誰が支払うのかを気にしている。
  • 現時点では、負傷者の術後のケアが重要になっている。また、結核、マラリア、下痢などの感染症の危険性が高い。
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