[ハイチ]国連兵士が女性たちに催涙ガス

ハイチで取材をしている米国人メディアジャーナリストのアンゼル・ハーツ氏が、3月30日にインタープレスサービス(IPS)に寄稿した記事

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安全への懸念が救済の取り組みを形作る中、女性らが国連兵士から催涙ガス受ける

2010年3月30日-ポルトープランス(IPS)

スラム街のシテ・ソレイユの向かいにある工業地区Cite Militaireの何もない道路で、女性の集団が米国産米のひとつの白い袋の周りに集められている。米は、月曜日の朝、キリスト教系救済団体のワールドビジョンによる食糧配給で配られた。

目撃者によると、配給の最中、国連平和維持軍の兵士が集まった人びとに催涙ガスを振りまいた。

国連平和維持軍(今年1月)

「それが私たちに対する彼らのやり方だということをハイチの人たちはわかっています。彼らは私たちを動物のように扱う。」と、米を女性たちに分けながら、ロレッタ・エルリスは言った。「彼らは私たちに食糧をくれました、私たちが家に帰ろうとしたその時、兵隊が私たちへ向かって催涙ガスを投げました。私たちは食糧を受け取り終わっていて、秩序を乱してはいませんでした。」

略してMINUSTAH(国際連合ハイチ安定化ミッション)として知られる約9000人の国連平和維持軍は、2004年からハイチを占領しており、これには7000人の兵士が含まれ、ブラジル兵が多数派を占める。[編注:このミッションの軍事部門は、ブラジル軍が主導し、司令官もブラジル人が務めている。ブラジル兵は、1282人(09年2月現在)と派兵国で最も多い。(Wikipediaより)]この活動は、人権侵害の非難にさらされている。

「MINUSTAHの活動の本質を変えることについて考え始める時だ。」とブラジルのネルソン・ジョビン国防相は、1月の地震がハイチを襲った後にブラジルのオ・エスタド紙に語った。

「MINUSTAHの使命は、平和をいじすることだ、それは、安全、しかしその活動はただ安全を強化することだけではなくインフラ整備をすることでもあることを国連は認識する必要がある」と述べた。

現在のところ、方針転換の形跡はない。

「レッドゾーンは、立入禁止ゾーンです、どんな理由であれそこに行くべきではなありません。」と地震から数日後に家族を探すために来たハイチ系アメリカ人のレジーナ・ザモールは言った。彼女は、 首都の中でも最も被害の大きい地域の一つであるCarrefour Feilleで救援物資を配付するためにNGO間の調整役を担当している。

「私たちは、援助を受けていなかったので私たちの地域の住民がレッドゾーンに入っていたことをはじめて知りました。」と彼女は述べた。「そのグリーンやイエロー、レッドゾーン区分は、実は戦争の時の地図で使われるけれど、ここハイチに戦争はありません。」

ポルトープリンスの中心街にある有名なオロフソンホテルでさえ、ザモールとホテルのはっきりモノを言うオーナーのリチャード・モーセによると、レッドゾーンの中にある。

ジョージ・オラ=デイビス国連報道官は、シテ・ソレイユとベル・エアーのスラム地域にだけがレッドゾーンとなっているセキュリティゾーンマップのコピーをIPSに提供した。

「安全対策はそれ自体を開始する、よって全員が気をつけるように勧告を受けている。」と彼は述べた。「誘拐は、ハイチでは新しい現象ではない。一時期ピークがあった、そして下がった。また今再び上がり始めている。」

今月、セキュリティマップでグリーンに区分けされている富裕地域のぺティションビルで2人の国境なき医師団のスタッフが誘拐され、そして身代金で解放された。

一方空港近くの国連司令部で、救援組織と救済の取り組みの調整を求めるハイチ人たちは、国連のパスを支持していなければ、繰り返しゲートで追い返された。

救済の取り組みでハイチの地域に基づく組織を関わらせない国連を非難した難民国際報告の共同著者であるエミリー・パリーによると、シテ・ソレイユの市長とレオガンからのキャンプ委員会メンバーは、もう少しで基地に入るのを阻まれるところだった。

「私たちは、彼らが放り出されないか心配していました。」とパリーは述べた。「それで私たちは彼らと一緒に歩いて行き、自分たちの地域で活動している組織や人びとの身元を証明しようとしました。それほどたくさんいませんでした。他のほとんどの人たちのように、彼らは追い返され、収穫なしで戻りました。」

オラ=デイビス国連報道担当官は、予約のあるハイチ人は、基地にはいることができると言った。市内へ救援活動従事者を乗せて往復する白に輝くトヨタや日産のSUVは、毎日基地を出入する。

「国連は、大きく、巨大で、ひどい官僚機構だ。そして官僚組織は、柔軟性や順応が必要な場所ではうまく働かない。ハイチはそんな場所のひとつだ。」と小さなハイチの組織を含むハイチ応答連合の共同調整役のジャン=リュック・「ディジャロキ」・デサブレは言った。

ハイチ援助会議が、ニューヨーク市の国連本部で水曜日から始まる。ハイチ政府は、115億ドルが地震からの復旧に必要であると見積もる。

国連平和維持軍活動は、年間7億ドル使う。新ブラジル軍司令官が、今月任命された、一方で島にいる米軍兵士の数は、さらに縮小する。

ポルトープランス中心街近くの地域 Potayでは、自動小銃を持った米軍兵士たちが、かがんでビールを飲んでいた男たちの横を歩いて行った。
ジーンズをはき、黒のベストを着て、Barikad Crewとしてハイチで最もよく知られているラッパーの一人であるブリタルは、彼らが彼の崩壊した家の横を通り過ぎるのを見た。

「銃を持った兵士は俺たちには必要ないと思う。俺たちにはエンジニアが一番必要だ。」と彼は言った。「銃を持った連中よりも、教育ができる兵士の方がいい。ここに来て、道路、橋、大学、そして病院を建てることができる兵士たちだ。」

クリス・ドッド米上院議員は、月曜日、ハイチを信託統治制度の下に置き、ハイチでの国連活動を拡大することを提案した。ハイチは外国勢力によって占領されるべきではないが、ハイチは自らの復興を指導する能力がないとマイアミ・ヘラルド紙に寄稿した。

transaltion by Caracas Café

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(4/4更新)ブラジル軍の国連ハイチ安定化ミッションへのかかわりについて、もう少しわかりやすくするために注釈を挿入。元々の邦訳も良くなかったので修正。

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コメント / トラックバック3件 to “[ハイチ]国連兵士が女性たちに催涙ガス”

  1. Thanks for translating Valparaiso!

  2. Sueno Says:

    mediahackerの元記事に少しきつめのコメントをしたかも。アンセルさん、いつも何気なく読者を誘導しているのですが、今回ばかりは見過ごせませんでした。

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