(エクアドル)我々すべてを弱体化させる非難

このブログでも取り上げたエクアドルのクーデターに関するエバ・ゴリンジャー氏の記事に対する反論文が、Upside Down Worldに掲載されていたので紹介する。

我々すべてを弱体化させる非難: CONAIEに対するエバ・ゴリンジャーの攻撃への返答

文/エクアドル連帯ネットワーク
2010年10月12日

9月30日、エクアドル国民は、ラファエル・コレア大統領の指導力を危機に陥れるように思われた警察の反乱を経験した際、世界中の人びとが、現地で何が起こっていたのか情報を集めるためにツイッターを使った。

優秀な弁護士で著述家のエバ・ゴリンジャー氏は、世界中の読者に対してエクアドルの彼女の情報源からのニュースのツイート(つぶやき)を立て続けに送った。

「気をつけて、ある特定の位置へ組織を傾ける米国当局によって資金を受けたCONAIEの連中がいる・・・」

彼女のツイートは、ラテンアメリカで最も力のある社会運動のひとつであるエクアドル先住民連盟(CONAIE)による声明の英語訳への反応だった。その声明では、CONAIEは反クーデターであり、またコレア自身が反乱の状況を作り出すのを助けていたという事実を指摘した。声明は、コレア政権がエクアドルの社会運動を攻撃し、非合法化していると指摘した。また、政府の「専制的性質」も非難した。

ゴリンジャーは、のちにネット上で大きく広められたエクアドルのクーデターの裏側という記事うぃ書いた。その中で、彼女は、CONAIEがエクアドル政府の不安定化へ何らかの形で組織をけしかけたであろう米国民主主義基金(NED)から自由に使える資金を得ているという彼女の告発を繰り返した。

「コレアの政策に反対するすべてのグループや組織が、帝国の手先であるわけではない。しかし、その中の一部には、政府に対する批判や反対の当然の表明を超えて、国内の不安定化状況を引き起こすための財源や指導を受けるものが、事実存在する。(中略)Participación Ciudadana (市民参加)と Pro-justicia(正義支持)といったエクアドルの組織、そして CODEMPE, Pachakutik, CONAIE, the Corporación Empresarial Indígena del Ecuador(エクアドル先住民企業法人)、Fundación Qellkaj (財団法人Qellkaj )のメンバーや一部は、自分らの自由に使えるUSAID(米国国際開発庁)とNEDの財源を所持している。」

ゴリンジャーは、しかし、彼女の意見を裏付ける証拠を何も示しておらず、この点において公開されている証拠は、彼女が挙げている団体のいくつかと関係した何人かの人物が、USAIDやNEDと過去のある時点である種の関係を持っているというのを示すだけである。

しかしCONAIEは米国の操り人形ではなく、そのような嫌疑は、2008年9月に国の新憲法が承認されて以来過去2年の間、コレア大統領が推進している法改定について先住民と非先住民団体が指摘している実際の懸念を損なうことのみに働く。CONAIEとコレアの間の争いは、例えば、国の経済発展モデルについてや、多民族国家の設立、地元のコミュニティとカナダが資金提供する鉱業計画の間の以前から存在する衝突、石油産業の拡大、そして先住民自治機関を国家統制下に置く取り組みといった、実際の相違の周りで持ち上がっている。

これらすべての争いは、CONAIEといった団体に対するコレアにより直接繰り返される嫌がらせによって、最も多いのは彼の毎週の全国ラジオ演説の中で、悪化し複雑にされている。社会組織を非合法化するその他の試みには、それらの指導部に対する深刻な刑事告訴が含まれる。

ゴリンジャーは、何が「政府に対する批判や反対の自然な表現」を構成するかを定義することで、最高権威者の役割を強引に仮定する。9月30日の声明で、CONAIEは明確に、ラファエル・コレア政府への彼らの抵抗が、どのように彼らの権利と土地を守り、多民族国家の建設へ向けて活動するという彼らの歴史的たたかいの一部であるか概略を述べた。先住民の人びとは、裁判所で、議会議事堂で、そしてまた街頭で、大地の上で起こっている5世紀におよぶたたかいに関与している。これらのたたかいを指導する人びとやコミュニティから媒体を取り上げる外部によるいかなる試みも非難されるべきである。

9月30日の次の週、起こったことが本当のクーデターの企みであったかどうかについての論議が持ち上がっている。そのような疑問は、政治勢力の多様な側から、過去数年間にわたってコレアにより常に攻撃されてきた社会組織の視点から挙げられている一方で、そのような特徴づけは、関係を再構築し、エクアドルの民主主義を強化する機会よりもむしろ、コレアと実質的な討論なしに新たな法律の更なる道筋を利することに作用しかねないことを憂慮する。

これは、複雑で繊細な状況であり、もっと細部にわたって探求できるものである。しかし(右翼や彼らの帝国主義支援者の要素が、どのようにこのような状況を利用しようとするかもしれないことを無視することを望まずに)、諸団体がコレアに対して抗議しているから彼らは帝国のために活動していると単純に仮定することはできない。彼らは、エクアドルの先住民、そして非先住民の人びとによる自由と正義のための何年もの勇敢で強力な組織化の土台を壊そうとする中で、このような類の非難は、我々すべてを弱体化させる。

Source: Upside Down World
Translation by Caracas Café

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