Archive for the 軍事 Category

南米各国の軍事費比較

Posted in 軍事, 対米関係, 中南米 with tags , , , , , , , , , , , on 2010/04/17 by CC

今月初めにロシアのプーチン首相がベネズエラを訪問したが、アメリカの大手メディアはベネズエラの「軍備増強」と騒ぎ立てた。

しかし今回のプーチン訪問で新たな軍事関連の二国間合意はなく、2006年に結ばれた契約の下で、ベネズエラがロシアからMi-17ヘリコプター4機とT-72戦車を90台以上購入したのみである。

そもそも米国は、ベネズエラへの軍事兵器売却を2006年から禁止しており、ベネズエラは新しい兵器の購入はおろか現在保持している米国製兵器のアップグレードもできないため、ロシアとの軍事契約を結んでいる。(米国の技術が入っていれば、第三国からの兵器購入もできない。)
実際、ベネズエラで軍備は増強されているのだろうか?下のグラフはストックホルム国際平和調査機関(the Stockholm International Peace Research Institute)のデータを元に作成された南米諸国の国民一人当たりの軍事費の比較である。
南米国民一人当たりの軍事費グラフ

(Structurally Maladjustedより)

単位は米ドルで、2005年の為替レートを元に計算されている。国は左から、チリ、コロンビア、エクアドル、ウルグアイ、ブラジル、ベネズエラ、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、パラグアイ。赤が1998年、青が2008年の値である。

[コロンビア]大量死体発見

Posted in 軍事, 中南米 with tags , , on 2010/02/03 by CC

ラ・マカレナで陸軍の大量死体

大老死体遺棄現場のエル・ヌエボ・エラルドの報道記事からの写真

2010年1月29日
Plan Colombia and Beyondより要約

コロンビアの首都ボゴタの南約320kmにあるラ・マカレナで2000体の大量遺体が発見された。

スペインのプブリコ紙は、以下のように伝えている。

2005年以来、陸軍は、エリート部隊を周辺地域に展開し、地元の墓地裏に無記名で埋めるという命令の下、何百もの死体を遺棄している。

コロンビア人権擁護常任委員会事務局長で法学者のハリオ・ラミレス氏は、、イギリス国会議員の代表団を数週間前のラ・マカレナ墓地の重大さが分かり始めた時に案内した。「我々が見たのは、見も凍るものだった。」とラミレス氏は、プブリコに語った。「無数の死体、そして地面の上にはNN [name unknown=身元不明]という碑文と2005年から現在までの日付が入った何百もの白い木製の額だ。」

ラミレス氏は、「陸軍司令官は、我々に対してそれらは戦闘で死んだゲリラだと言ったが、地元の人びとは我々に多数の失踪した社会的指導者、カンペシーノ[貧農]、地域の人権擁護者について語った。」

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米国製偵察機がベネズエラ侵入

Posted in 軍事, 対米関係, 中南米 with tags , on 2009/12/25 by CC

アフガニスタンでも使われているアメリカ製の無人偵察機(通称ドローン)が、ベネズエラ領内に侵入した。この件に関し、カラカス在住の弁護士でジャーナリストのエバ・ゴリンジャー氏が記事を書いているが、その邦訳をマスコミに載らない海外記事で読むことができる。

この事件についてマスコミに聞かれたコロンビア政府は、以下のように答えた。

「コロンビアにはそのような能力はない。」と[防衛相のガブリエル・]シルバは述べた。彼は、たぶん「ベネズエラの兵士たちは、サンタクロースのそりと偵察機を見間違ったのではないか」と気の利いたことを言った。

コロンビア政府は、結局質問にまともに答えず、冗談で煙に巻いた。(BoRev.Netより)

The Nation: チャベス・インタビュー(2/4)

Posted in 軍事, 対米関係, 中南米 with tags , , , , , on 2009/10/18 by CC

ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領のインタビュー2回目。今回は、アメリカ合衆国についてチャベス大統領が語っている部分を掲載。

グランディン: しかし、彼ら[右派]は7ヶ所の米軍基地をコロンビアに置きます

チャベス: まるで2人のバラク・オバマがいるようだ。そして国連で今日演説したオバマが最後に勝つことを望む。しかし、コロンビアの7ヶ所の軍事基地を認めたのもオバマだった。他の誰も考えることはできない。なぜならば誰が大統領か?もしオバマでなければ、誰が軍の最高司令官であるのか?もしベネズエラが他国へ兵士を派遣することを決定したら、あるいはプエルトリコに軍事基地を設置すると決めたら、大統領として決定を下すのは私である。つまりオバマは矛盾だらけで、できればアメリカ国民が、あなたたち、考える大衆があなた方の大統領を後押しすることが必要だ。私がもしニューヨーカーだったら、こう言うだろう、大統領、なぜコロンビアに軍事基地を置いているのですか?私は、10年前にビル・クリントンに言ったこと(少なくともクリントンと話すことができた)を[4月に米州サミットがあった]トリニダードでオバマに言った、同じことをジョージ・W・ブッシュにも言った(一度だけ、なぜなら彼とは何も話すことができなかったから)、「コロンビアで平和を模索しましょう。」できれば、アメリカ国民が大統領から、そして政府と連邦議会から世界中で戦争政治を止めるよう要求することを望む。オバマは、今日いくつか問題のあることを述べた、隠された脅威だ。私はその文言を覚えている、もし間違っていなければだがこうだ、アメリカは「すべての人びとの利益の守り方を知るだろう。」これは、将来オバマがベネズエラの利益、あるいはメキシコの、またはアルジェリアの利益を守るためにイランを侵略していると言うことができるようになることを意味しているのか?いや、ベネズエラの利益はベネズエラによって守られる。アメリカは、アメリカの利益を守るべきだ。政府に制限をかけられるアメリカ国民はどこか?知識人はどこか?

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チョムスキー:中南米の軍事化

Posted in 軍事, 対米関係, 中南米 with tags , , , , , , , , on 2009/10/06 by CC

ラテンアメリカの軍事化

ノーム・チョムスキー
2009年9月13日
In These Times

ジョージ・ワシントンの言葉を借りると、アメリカ合衆国は「幼児期の帝国」として建国された。国家領土の征服は、大帝国の挑戦であった。当初から[西]半球の支配は、重要な目標であった。

ラテンアメリカは、米国の世界計画における最重要性を保持している。もし米国がラテンアメリカを支配できなければ、「世界の他地域で成功裏に秩序を実現すること」を期待できない、とワシントンがチリのサルバドール・アジェンデ政権の転覆を検討していた1971年、リチャード・M・ニクソン大統領の国家安全保障委員会は見た。

最近、西半球問題は緊張を高めている。南米は、独立の前提条件である統合へ向けて動いており、国際的つながりを広げ、悲しみと苦難の海に対する富裕の欧州化された少数派による伝統的支配という内部の第一の障害に取り組もうとしている。

問題は、1年前、多数派である先住民が自らの階層からエボ・モラレスという大統領を2005年に選んだ南米最貧国のボリビアで起こった。

2008年8月、解職請求の国民投票でのモラレスの勝利の後、米国に支援された特権階級の反対派は、暴力に訴え、30名ほどの政府支持者の殺りくにまで発展した。

それに対して、新しく設立されたばかりの南米共同体(UNASUR)は、首脳会議を召集した。参加国(南米のすべての国々)は、「委任統治が大多数によって批准されたエボ・モラレス大統領の合憲政府を全面的、断固支持」を宣言した。

「南米の歴史で初めて、我々の地域の国々が我々の問題をどのように解決するか、米国の存在なしに決定している」とモラレス氏は見た。

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[エクアドル]マンタ基地から米軍完全撤収

Posted in 軍事, 中南米 with tags , on 2009/09/20 by CC
マンタ空軍基地(クリックで拡大)

マンタ空軍基地(クリックで拡大)

9月18日、最後の米空軍関係者がエクアドルのマンタ空軍基地から撤収した。基地は、今年11月、公式にエクアドルへ返還される。(インカコーラニュースより)

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ベネズエラの「軍備強化」と世界の軍事費

Posted in 軍事, 対米関係, 中南米 with tags , , , , , , on 2009/09/17 by CC

ヒラリー・クリントン米国務長官は、今週初め、ベネズエラのロシアからの武器購入に対する「憂慮」を表明し、ベネズエラの軍備強化を非難している。しかし、実際の軍事費に関するデータを見れば、米国の批判に根拠がないことが分かる。以下のグラフは、ブログインカコーラニュースより。

グラフ1

グラフ1

グラフ1: 「米国と世界の軍事費の比較 2008」
(単位は、10億米ドル。カッコ内のパーセンテージは、世界全体に占める割合。)

<数字の大きい順に時計回り>
米国: 7110億ドル(48%)
欧州: 2890億ドル(20%)
中国: 1220億ドル(8%)
東アジア・オーストラリア: 1200億ドル(8%)
中東・北アフリカ: 820億ドル(5%)
ロシア: 700億ドル(5%)
ラテンアメリカ: 390億ドル(3%)
中央・南アジア: 300億ドル(2%)
サハラ以南のアフリカ: 100億ドル(1%)

2008年世界の軍事費合計=1兆4700億ドル

(注:データ元は、国際戦略研究所、軍事バランス2008、米国防総省。米国の合計は、2009年度予算請求額で、イラクとアフガニスタンでの軍事作戦のための1700億ドル、そしてエネルギー省の核兵器関連財源を含む。その他の数字は、2006年の予測、そして可能な場合は昨年の正確なデータを元にしている。)

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