アリスティド のアーカイブ

[ハイチ]サルコジ訪問とデモ

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , , , on 2010/02/22 by CC

ジャーナリストで映像作家のケビン・ピナ氏のこの記事は、大手メディアが報道を拒否する、あるいは過小に伝える(デモ参加者の人数を数百人と報道するなど)現在のハイチの状況を見たままに伝えている。また、フランスのハイチへの歴史的かかわりについても触れているので、そういった面をもっと知りたいこのブログの読者にも役立つのではないかと思う。

サルコジ仏大統領がヘリコプターで到着する中、返還と補償を求めるデモ参加者

怒りのデモ参加者、サルコジに支払いとアリスティドのハイチ帰還を要求

by ケビン・ピナ

ハイチ、ポルトープランス(HIP)
水曜日、ニコラス・サルコジ仏大統領が地震で崩壊した首都ポルトープランスを見て回る中、何千人もの追放された大統領のジャン=ベルトラン・アリスティドの支持者が街頭へ繰り出した。サルコジのヘリコプターがハイチの地震によって損害を受けた大統領府近くに着陸した時、追放された大統領の写真を掲げながら、支持者らはフランスに対して210.億ドル以上の返還と賠償の支払いとアリスティドの帰還を繰り返し叫んだ。彼らの要求は、独立承認の代わりにフランス人奴隷主に対して新生ハイチが支払わされた補償についての長年の論争と2004年のアリスティド追放におけるフランスの役割に起因する。
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[ハイチ]ビデオリポート(1月29日付)

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , on 2010/02/21 by CC

米国人メディアジャーナリストのアンセル・ハーツ氏のビデオリポート。地震発生から間もないころの映像であるが、当初からハイチの人びとが現ハイチ政府を全く信用していないこと、そして南アフリカに亡命中のジャン=ベルトラン・アリスティド元大統領の帰還を願っていることを証明している。

日本語字幕付き。表示されない場合は、Youtubeプレーヤーのコントローラー右下隅の▲印のい上にマウスポインターを持って行き、「CC」マークが「ON」(赤色)になっていることを確認して下さい。詳しくは、YouTubeのヘルプへ。

シテソレイユ・・・ポルトープランスの貧困地区(スラム)。現地で支援活動と報道を続けるケビン・ピナ氏は、2月19日、米国のラジオ番組「Flashpoints」の中で、この地区には、国連や他の大きな支援団体はどこも支援に入っていないと語った。この日、ピナ氏のHaiti ActionとカナダのRights Actionがこの地区で支援活動を行なった。

[ハイチ]立ち上がるハイチの人びと

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , , on 2010/02/04 by CC

ジャーナリストで映像作家のケビン・ピナは、支援団体とともにハイチで救援活動を行なっている。以下は、ハイチからラジオ番組Flashpoints(2月3日放送分)にピナが伝えたものをまとめたものである。

  • 配給品クーポンを女性に限って配るようにしてかなり支援物資が被災者に行き渡るようになったが、まだまだ十分ではない。栄養不足や脱水症状が深刻で、そのせいで亡くなる乳幼児も出ている。地域社会の指導者たちは、自分の地域の実情を把握しており、彼らに配布を一任すれば支援物資配給の問題はすぐにでも解決するはずだが、世界食糧計画(WFP)といった国連機関はそれを拒否している。被災者の多くは、現在南アフリカに亡命しているジャン=ベルトラン・アリスティド元大統領の支持者で、ラヴァラの家族に属しており、国連や政府は、彼らが組織されるのを恐れている。(アリスティドは、地震発生直後からハイチへ戻る用意があると発表しているが、許可が下りず実現できていない。)
  • ラヴァラの家族は、地震後初めてポルトープランスでデモを行ない、プロヴァル大統領や、無料で配られるはずの配給物資を転売した市長局の汚職を非難し、アリスティドの帰還を要求した。
  • 現在、避難場所でははしかなどの感染症が流行っており、衛生状態の悪化が懸念される。一時的には、生活場所から少し離れた場所に穴を掘ってトイレにしているが、排泄物処理の問題を早急に手を打たなければならない。また、特に子どもの間で風邪が流行している。
  • 避難場所の近くの市場には食料があり、被災者に金を渡して食料や水を確保している。配給される物資よりも市場の方が多い。
  • 米軍は、今週になって動きが活発になっているが、警備が主な任務となっており、他の事はあまりやっていない。
  • ハイチの被災者たちは、典型的な難民のようにただ支援物資が来るのを待っているのではない。各避難場所では、被災者たち自らがリーダーを選んで組織して助け合っている。また、自分たちで新しく家を建て直している人びとも多くいる。しかし、ハイチの人びとと国連や国際援助団体との連携ができていないことが、救済活動にマイナスの影響を与えている。

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[ハイチ]地震から19日

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , , on 2010/01/31 by CC

「救援求む」(写真:アンセル・ハーツ)

以前にも、警察署や市長室に集められた救援物資について述べたが、それについてより詳しい状況を米国人ジャーナリストのケビン・ピナがFlashpoints(28日放送)に伝えていた。ハイチ政府によって送られたこれら物資は、住民に配布されずに警察署や市長室に蓄積されたままであるが、これらは警察や役人が自らのために置いているという。ラテンアメリカでは典型的な横領だ。

その他、ピナは米軍の動きについても触れ、ハンヴィーで被災地を巡回しているという。そもそも「治安の安定」自体が必要でないため、米兵自身もどうしたらいいかわからないようだと伝えていた。

また、ピナは地震から2週間以上たった現在でも命が救い出されている状況に触れ、もしオバマ大統領がハイチを軍事化せず、即座に救援隊を派遣していたらもっと多くの人命を救助できることができただろうと悔しさをにじませていた。そして、地震で負傷した人びとについて、これからは術後のケアが重要になってくるため、多くの看護師が必要になってくると伝えた。また、3月からは雨季に入るため、多くの人びとが地べたで生活している中で、衛生面や新たな感染症の発生が懸念されるという。

ハイチに滞在している米国人ジャーナリストのアンセル・ハーツも、30日の記事で米軍と国連平和維持軍について述べていた。ハイチの人びとの多くは、国連平和維持軍に対して不信感を抱いており、むしろ米軍の方を歓迎しているようだ。(これについては、ケビン・ピナも同様の報道を行なっていた。)その米軍の駐留も復興が済むまでと念を押していた。この背景にあるのは、ハイチの人びとはハイチ政府を全く信用してないことであり、政府は何もできないと思っており、それより米軍の方がまだなにかやってくれるのではという期待があるという。同時に、多くのハイチ人は2度も民主的に選挙で選ばれたジャン=ベルトラン・アリスティド元大統領がハイチに帰ってくることを願っているという。

[ハイチ]進まない救援物資の配付

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , , on 2010/01/29 by CC

長年ハイチを取材してきた米国人ジャーナリストのケビン・ピナは、地震後初めてハイチに入り、今週からラジオ番組「Flashpoints」へ報告を行なっている。25日と27日の放送の中でピナが伝えたこと

救援物資がいまだに空港へ山積みになっており、空港から数キロしか離れていない場所にあるアリスティド基金の病院にさえ医療物資が届いていない状況を伝えた。現地で活動しているNGOなどは、自分たちで自国から運ばせた救援物資さえも空港で受け取ることができないという。アメリカ軍が「治安」を最優先としているため、物資の輸送が後回しにされていおり、そのためハイチの被災者たちの間で余計に不満が高まっている。「治安」の安定が、逆にそれが治安を悪化させる元凶となっている。

また、国連平和維持軍が被災者に物資を配っていたところ、被災者の間で小競り合いとなり、軍がゴム弾を撃って威嚇するという映像が日本でも流れたが、元々集まってきた被災者に対して運んできた救援物資が圧倒的に少なかった。この件について英紙インディペンデントは、27日付けの記事で次のように書いている。

押し合いへし合いしている群集は、ペパースプレーを噴射している、あるいはゴム弾を空へ向かって発砲している18人のウルグアイの国連平和維持軍に全く気づかなかった。なぜ人びとへ話しかけて落ち着かせようとしなかったかと尋ねられ、ひとりの兵士は、「我々が何をやろうが関係ない。やつらは動物だ。」と叫んだ。

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[ハイチ]干渉と搾取の歴史

Posted in ハイチ地震, 対米関係, 中南米 with tags , , , , , , , , , on 2010/01/26 by CC

ハイチ地震の被害は、なぜここまで広がったのか?ハイチの歴史的背景を理解していなければ、全体は見えてこない。以下は、アメリカの反戦団体「国際ANSWER」が地震直後に送信したメールニュースからの翻訳である。なお、ハイチの人びとへの連帯の言葉を述べている冒頭は省略している。

ハイチの人びとと連帯を

米国政府が言わないこと

このような時において、この惨事を政治的、社会的文脈に置くことも重要である。この文脈なしに、ハイチに直面している問題とそして最も重要なことであるハイチが生き残り繁栄できるようにする解決策の両方を理解することは不可能である。ヒラリー・クリントンは、本日、「それは聖書のような、ハイチとハイチの人びとを脅し続けている悲劇です。」と述べた。「神の行ない」をハイチの苦痛を全面的に責めるこの偽善的声明は、 この地域における米国とフランスの帝国主義の役割を隠蔽する。

このメールのメッセージの中に、私たちは、実際の文脈を構築するのを助けるハイチについてのいくつかの背景に関する情報を入れている。

ハイチのジャン=マックス・ベルリーブ首相は、本日、10万人のハイチ人が死んでいるかもしれないと述べた。国際メディアは、何千もの倒壊した建物からの瓦礫に囲まれた路上に沿って積まれている遺体について報道している。経済的損害の見積もりは、何十億ドルである。ハイチの大きな貧困地区の住民は、特にこの悲劇で強い打撃を受けた。

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[ハイチ]米軍の目的は何か?

Posted in ハイチ地震, 中南米 with tags , , , on 2010/01/23 by CC

アメリカによるハイチへの軍隊派遣に関して、クーデターで国外追放されているジャン=ベルトラン・アリスティド大統領の下で弁護士を務め、米国の移民関連問題を専門とする弁護士のアイラ・カーズバンは、20日、カリフォルニア州の公共ラジオKPFAの番組「Flashpoints」のインタビューで、米軍は人道支援でハイチへ行っているが、ハイチの難民が米国へ流れてくるのを防ぐという目的もあるのではないか、と語っていた。

米国は、地震発生以来ハイチ人へのビザ発給を厳しく制限しており、緊急の医療処置が必要でも許可を得るのは難しいという。デモクラシーナウのエイミー・グッドマンは、運が良ければ米国へ運ばれ治療を受けることができるという状態であると現地から報告している

また、別の日のFlashpointsの放送では、子どもは米国籍を持っているが、親がハイチ国籍であったため家族が引き離されたという事例も発生していると語っていた。

一方、現地で取材を続けているジャーナリストのアンセル・ハーツ氏は、20日、米兵が救援物資を渡しているのを目撃したとツイッターを通じて「つぶやいて」いる。

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