06
Jul
09

ホンジュラス・クーデター8日目:セラヤ氏帰国断念、20万人デモ

ホンジュラスのセラヤ大統領は、5日、ニカラグアのミゲル・デスコト国連総会議長とともに航空機でテグシガルパの空港へ向かったが、軍が滑走路に軍車輌を置いて妨害したため着陸を断念、ニカラグアのマナグアへ着陸した。アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス、エクアドルのラファエル・コレア、パラグアイのフェルナンド・ルゴ各大統領、インスルサOAS事務総長も別の飛行機で同行したが、着陸できず、エルサルバドルの首都サンサルバドルへ。その後、セラヤ大統領もサンサルバドルへ向かい、空港で数百人の支持者らによって迎えられた。セラヤ大統領は、明日(現地時間6日)、ワシントンでクリントン米国務長官と会談する予定。

ホンジュラスの首都テグシガルパでは、20万人以上のセラヤ大統領支持派が大統領を迎えるために集まった。空港周辺では、支持派と軍が衝突。集まった人びとに対して、軍が発砲し、少なくとも3名が死亡(Telesur報道)し、その中には16歳の少年も含まれていた。(写真下)

国際社会の圧力とセラヤ大統領支持派の勢いが強まる一方で、クーデター支持勢力の中に亀裂が走り始めた模様。ジャーナリストのアル・ジョルダノ氏によると、クーデター支持のLa Prensa紙は、ミチェレッティを「大統領」と呼んでいたのを「任命大統領」と変更、El Tiempo紙は。セラヤ氏を「ホンジュラスの憲法で認められた大統領として国際社会ではまだ認識されている」と報道し、クーデター政府への支持もセラヤ氏への非難もトーンが下がってきている。しかし、クーデター政府は、午後6時から翌朝6時までの外出禁止令と憲法で認められた権利の停止を5日から開始する予定となっており、更なる人権抑圧が懸念される。

セラヤ大統領は、カナダやコスタリカが提案したように帰国を遅らせることもできた。しかし、ジョルダノ氏は、帰国を遅らせていたら、国内で抗議デモを続ける人びとの支持を失ったであろうと指摘。クーデター政府の逮捕の脅しに屈しなかったセラヤ氏の行動により、大統領への支持は更に強く大きくなったと分析している。また、ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領は、セラヤ氏の試みを「道徳の勝利」と述べ、ホンジュラスへの連帯を示し、デモ参加者へ弾圧を行なったホンジュラス軍を非難した。(Link)

7月5日の写真

05
Jul
09

ホンジュラス・クーデター7日目:空港にスナイパー

ホンジュラスのクーデター政府は、米州機構(OAS)からの脱退を表明したが、OASは、合法的な政府が出したものではないためこれを却下した。OASは、ワシントンで4日深夜、ホンジュラスの加盟国としての地位停止を全会一致で可決した。

コロンビア、ペルー、メキシコの右派政府やEU全加盟国(ベルルスコーニのイタリア含む!)も、各国の駐ホンジュラス大使を召還。セラヤ大統領が復帰するまでホンジュラスとの外交関係を断つ。これでアメリカのオバマ政権の孤立がさらに際立つことに。クーデター支援疑惑も深まる。

スナイパー亡命中のセラヤ大統領は、アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス、エクアドルのラファエル・コレア、パラグアイのフェルナンド・ルゴ各大統領、インスルサOAS事務総長とともに、現地時間5日にもホンジュラスへ帰国すると発表。これに対して、ホンジュラス・カトリック教会代表のロドリゲス枢機卿は、セラヤ大統領に帰国しないよう全国放送で警告した。帰国すれば、「大量殺りく」(baño de sangre) が起こると「悪魔の笑みを浮かべて」(エバ・ゴリンジャー氏の形容)述べた。枢機卿の警告どおり、テグシガルパ空港はスナイパーが待機中(写真参照)。

この記事(写真除く)は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

Creative Commons License

05
Jul
09

ホンジュラス軍の発砲映像

前の記事で紹介したホンジュラス在住のダリオのメールにもあった、軍がクーデターに抗議する人びとを乗せたバスのタイヤを撃つという事件をCNNがその映像を放送している。Youtubeビデオの画質はあまりよくないが、その様子がよくわかる。映像の始めのほうでは、反クーデターの人びとが連帯のチャント(掛け声)をしているのが聞こえる。

04
Jul
09

ホンジュラスからのメール2

ホンジュラス地図ホンジュラスで2番目に大きい都市サンペドロスーラの住民であるダリオからブロガーのオットーへ宛てたメールの2通目を紹介する。

こんにちは、オットー

状況は、強烈なメディア封鎖と、特に地元地域から行動を起こし首都へ向かいたい仲間の市民に対していまだ起こっている暴力的弾圧といった昨日とまだ同じ路線上にあると言える。彼らは、主な幹線道路から下ろされ、古い悪路を行かざるをえないが、彼らや私たちが正義や正当と考えるものを守るという確信を彼らはみんな持っている。

ミチェレッティの命令は、テレチレ、カラコル、アルヤゼラ(とか何とか[オットー注:アルジャジーラのことだと思う])、グアテビシオンやテレスルといった国際ニュースチャンネルを封鎖することだ。これは、事実上の政府に反することを放送する許可のない一部の地元チャンネルの最小限で条件付きの開放と対比される。

日が経てば、すべての熱心なデモ参加者の到着で首都が完全に停止されることを望む。彼らは、(奇跡的にバスのタイヤだけに当たった)銃弾や殴打で脅され、撤退を強要されても、長い道のりを歩いてできたまめとともに、かなりの団体がテグシガルパに到着している。

これが、言論の自由を許さないためにメディアに圧力をかけるだけでなく、夜間外出禁止令下で軍が私たちに許可する動員のわずかな可能性をも制限するその強力な扇動的グループの政治家によって完全に支配された、私たちホンジュラス人が生活している不安定と緊張の背景である。

この自称大統領は、昨日と今日、ラジオとテレビの全国放送でその他社会プログラムへまわされる5千万レンピラに3百万米ドル足した分について話した。これは、すべての公務員が無期限で後戻りできないストライキに入っていることを人びとは知っているときに、事実上の政府が機能していると国民に信じさせるための侮辱的試み以上の何ものでもないとみんな見ている。国は機能していない、唯一働いているのはクーデター屋だ。

この時点で私たちは、国連の「青いヘルメットの」平和維持軍の介入は必要ないことを望むが、私たちの大好きな恐竜が脅しているように、自らのクーデター屋政府を終わらせようとする攻撃に対して自分を守るための人間の盾として子どもたちを使うことも厭わないだろう。

現在まで、これが明らかにしえたニュースだ。もし運命が許し、やつらがインターネットの電力を切らなければ、サンペドロスーラで起こっていることを報告し続けるよ。

ホンジュラスより
ダリオ

5千万レンピラ=約1億5千万円

スペイン語の原文と英訳は、ここ

03
Jul
09

ホンジュラスからのメール

ホンジュラス地図クーデター発生以来、事実上の政府はメディア規制を行なっており、実際ホンジュラスで何が起こっているのかわかりづらい。ホンジュラスの住民からのメールがラテンアメリカに関するブログIKNに載っていたので紹介する。

こんにちは、メッセージへの返答ありがとう。状況はまだ不安定ということと、恐竜によって率いられるこの事実上の政府による弾圧は大きくなっていることを伝えたい。昨夜(火曜日夜)と数分前に、赤い恐竜ミチェレッティとその野蛮な従者は、すべてのテレビ・ラジオ局で完全に誤った情報を与える演説を行なった。もちろん、私たちは分かっている、ここにいる私たちは真実を知っている。私たちには通信手段がなく、示された唯一の情報は、クーデター屋を助けるものだ。

ジョロ県のエル・プログレソといった地域では、(衝突の際にバリケードとして使うために)主に若者をターゲットとした強制的軍事動員の命令を下していることを報告する。また、オランチョ県(ホンジュラス最大、セラヤ氏の出身地域)では、バスで首都に向かっていた人びとに対して暴行し、バスから強制的に降ろし、バスのタイヤを撃ち弾圧している。

私が住んでいるサンペドロスーラでは、(セラヤ氏側の市長の一人である)市長を降ろす命令を下し、逮捕状を出している。やつらは、市長をウィリアム・ホール(不思議なことにミチェレッティのいとこ)に替えようとしている。

これが君の役に立つことを望む、そして他に何かあれば伝えるよ。同様に、何か必要であれば、メールか電話して、番号は24時間いつでも(504)9*******

ダリオ

スペイン語の原文と英訳は、ここ




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