11月29日、ホンジュラスの「選挙」で、国民党のポルフィリオ・「ぺぺ」・ロボが大統領選に勝利したと発表された。しかし、この日の「選挙」の様子について、ホンジュラス監禁拉致被害者親族の会(COFADEH)の創設者ベルサ・オリバは、「彼らがどのようにこの選挙を正当化するかわかりません。投票所は空です。」と述べている。
以下は、キホーテセンターの報告をHonduras Oye!がまとめた要点を訳したもの。
- 投票所の監視を元に65~70%の棄権だと抵抗戦線が発表。テグシガルパでは棄権率が60%前後、一方サンペドロスーラでは80%に近かった。
- COFADEHは、数十人が拘束されたことを強調、その中にはロイター通信のフォトグラファーが激しい暴行を受け、ラテンアメリカ教会協議会の2名の人権監視員が拘束されたサンペドロスーラでのデモの弾圧時に拘束された38名が含まれる。初期の報告によると、状況に関わらず36時間内に拘束されたもの全員、懲役6年の選挙法の下で罰則が与えられる選挙犯罪で起訴される。
- 民間企業と政府は、投票したことを証明できなければ解雇すると脅している。
- オランチョ県カタカマスを含めた複数の地域で、小型の家電製品や家が投票したことを証明できた人びとに抽選で与えられた報告されている。
- 政権は、午後4時に投票を証明するため投票者の小指につけるインクが足りなくなったとして、投票所が閉まるのを1時間延長した。
- インティブカ県マグダレナの地域では、右派ARENA党のエルサルバドル人が投票のために連れて来られたと報告している。
その他にも・・・
- 日本の選管にあたる最高選挙裁判所(TSE)は、現地時間午後10時、投票率が48.6%であったと発表。しかし、集計システムのトラブルがあり、この結果にはチェックが入っていない。(Honduras Coup 2009)
- Narco News のアル・ジオダーノとタマル・シャラビは、ホンジュラスの公務員が自由党の大統領候補エルビン・サントスの選挙キャンペーン集会に出るよう強制させられたと伝えている。(The Field)
- この「選挙」を承認する国にイスラエルが加わった。(他に認めている国は、米国、ペルー、コスタリカ、パナマ)(BoRev.Net)
- 未確認の情報であるが、日本政府はこのホンジュラスの「選挙」を支援するために資金提供しているという。(これについて何か情報があれば、コメント欄へ!)